腐食銅版画には耐酸性の皮膜(グランド)を使って溝を刻む「エッチング」という技法
(※銅版画1で説明しました。)と、松脂の粉を使う「アクアチント」という技法があります。
まず絵柄の部分をニスで覆った銅板の上に松脂の粉を均一に撒きます。銅板の裏を火で熱して
松脂の粉を少し溶かして定着させます。これを酸の中につける、と松脂が付着していない部分
が腐食され細かい無数のくぼみが出来上がります。これにインクをつめ、表面を拭き取って
プレスすると、まるで水彩絵の具で塗った様な調子がえられます。トップに戻る