HAZARDOUSZONE

災呼鳥マルファス

■原寸サイズ■

「出かけ先でよく会うね、ハル」
「あら兄さん。兄さんも「我が国に勝利を!」なんて言われてニンゲンに呼ばれたの?」
「そうだよ。でも僕を呼んだのは、ハルが味方をしてる方の人達なんだ」
「だったら、兄さんはわたしの敵なのね。
…そうだわ、せっかくだし、どっちが多くのニンゲンをコロせるか競争しましょうよ!」

「ようし、負けないよ、ハル」
「ふふ」
「ふふふ」

戦争の気配を感じ取って姿を表す片羽の悪魔。砦を建造する力や武器を所持してはいるものの、
本人は作戦のリークや、情報操作によって内部の混乱を煽ったりする等の情報戦を好む。
生贄を受け取ると、喜んで人間に従うと見せかけ安心させた後に盛大に裏切る。
妹であるハルファスよりは頭が回るものの、その頭脳は
「情報や口先だけで、どれだけ物理的な被害を生めるか」という考えにばかり使用される。
静かに溺愛している妹の行方が分からなくなった場合、周囲に血の雨を降らせて己の位置を伝える。
言うまでもなく、周囲は死屍累々となる。

ソロモン72柱、序列39の悪魔・マルファスをイメージして描いた、某所での企画イラストです。
ハルファスと対になるような絵にしました。チェスの駒の入った鞄を持たせようと思っていたのに、
銃の資料を漁るのが楽しすぎて盛大に忘れてました。ところどころにある四角の物体はその名残です。
武器は、対戦車ロケット擲弾発射器にグレネードランチャーを合体させたものをイメージしてます。
無茶武器だと思います。正直、それが無茶なのかも確信が持てない程度の知識しか持っていません。
外見年齢は10代半ば程をイメージしていたのですが、十代半ばと二十代を描き分けられる力が無いです。
血の雨云々のくだりは、架空の刀である「乾雲丸・坤竜丸」からアイデアを貰いました。

2015.04.28


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