住むほどに愛着がわく無垢の家。自然素材を活用した、人にやさしい住宅を造っています。

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 突然ですが、断熱材のこと知っていますか?
 私は今まで「温度を保つ為のものでしょ?」と、単純に思っていました。この断熱材と出会うまで、知ろうともしていなかったのですが勉強してみると、家にとって、とても大事なものだと気づきました。しかし、断熱材の説明をみても専門用語がズラズラで結局わからない…なんとかわかりやすく知っていただければ…
 きっと、今回知ろうとしなければこの先も断熱材に関して知る機会はないと思います。とても長い文章になってしまいましたが、きっと家作りに役立つと思いますので読んで頂けたら幸いです。
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ニュージーランド産サーモウール

現場見学会に来て下さった方はご存知かと思いますが、鹿島産業の断熱材は、ニュージーランド産の羊の毛を使ったサーモウールという断熱材を使用しています。
 ハウスメーカーなど一般の業者はグラスウールやロックウールなど科学物質から作られた断熱材を使用しています。今までの見学会で、その二つを置き比べてみると一目瞭然!!その違いに皆さん、ビックリしていました。サーモウールは触りたくなるほど フワフワ  それに比べ一般のものは厚みも半分、触るとチクチク…

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ひつじ

サーモウールのお値段は?

先に言ってしまいますが、サーモウールは高品質の為、一般のものに比べ価格はなんと6倍もします。高品質なのになぜ他の業者は使わないのか?残念ながらやはり仕入れの安さから一般のものを選ぶ傾向が強いのです。
 今、一般のグラスウールなどの危険性や性質の良し悪しが話題になっています。それが必ずしも悪いとは言えませんが、やはり「何でもいいや。」ではなく自分で選ぶ事を知って欲しいと思います。キッチンやお風呂よりこだわるべきものだと確信しています。

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サーモウール

夏涼しく冬あったかい

 倉庫のように外にいるより暑かったり、冬も身にしみる寒さではやはり快適な家とはほど遠いですよね。いかに快適な生活にするかは断熱材も一つの手段です。
サーモウールを使用したお客様が「家全体があったかいからお風呂もトイレも苦じゃないんです。広い家になったのに光熱費が毎月2〜3000円も安くなったし本当快適」という声もありました。気候に応じてどこまで断熱材の力が発揮できるかが大事です。
断熱材を選ぶことによってこの力の差は絶大となってきます。「みんな同じじゃないの?」僕も最初はそう思いました。「この差は何なのか?」
断熱材というのは、水に濡れてしまうと効果がほとんどありません。それどころか、濡れてしまったことによってカビやダニが発生してしまうことも… 壁をはがすのが怖くなりますよね… 家にいいわけありません。なぜ、濡れると効果がないのか?それは、空気1に対して水は25倍 熱をとおすからです。そうです!断熱材は熱を遮断しなければいけない。それがまず最初の役割ですから濡れてはいけないのです。100歩ゆずって濡れてもすぐ乾けばまだいいほうでしょう。

サーモウールの除湿性能

ウールで除湿!

  残念なことに一般のグラスウールなどは濡れやすく乾きにくいのです。壁の中だから濡れる心配ないと思われるでしょうが、屋内と屋外の温度差より壁の中に結露がおきてしまうのです。断熱材の効果を100%発揮する為には常に乾いている状態が最高といえます。
 もう一つ快適に過ごすためには、気温だけでなく日本特有のうっとうしい湿度です。それをなんとかしようと、季節に応じて除湿機・・・または加湿器・・・もう大変です。今までの断熱材では、湿度を調整してくれる事はできませんでした。実はこのサーモウール、調湿までしてくれるのです。
羊毛拡大写真 羊の毛からできているという事もあり、一本一本の繊維が人の髪の毛のような作りになっており、表面のスケールに油をもっていて、水をはじき湿気はスケールの隙間からコルテックスに吸収させる機能をもっています。それが、気候に応じ湿度の多い時は吸収し、乾燥時には放出する不思議な能力をもっています。
 もし、濡れてしまった場合でも羊毛は濡れると「吸着熱」の約6℃を発し自ら乾こうとします。湿度に関しては、快適湿度の約55%に保とうとする力によって、何日も雨が降り続いた日でも約70%を超えないそうです。だからスイッチを押さなくても勝手に調湿してくれるのです。
 その効果を生かすため鹿島産業では、壁の仕上げ材に呼吸できる素材を使用します。

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シックハウスって?

 現代の家は、造られた安い材料・隙間風も入らない・虫もつかない。とてもすぐれている・・・ただ、毎日のこと、安心して快適に過ごしたい。こんな事あたりまえですが、今や新築ほど安心できないと言われているのは皆さんご存知でしょう。
 私は医者ではないので何ともいえませんが、よく耳にする代表として「ホルムアルデヒド」という物質で、この水溶液を「ホルマリン」と呼び、消毒剤や防腐剤に使いさまざまな樹脂の原料になります。家造りの中では合板やクロスを貼る接着剤に使われるのです。よく聞くシックハウスの原因のひとつになります。
 たちの悪いことに、空気や水蒸気を通じ他のものに吸収されやすい性質をもっています。調べてみると「ホルムアルデヒド水溶液」は毒劇法により医薬用外劇物に指定されている
 そう・・・ 
脅かす気はないのですが、私自身が知れば知るほど驚いたので気になる方は、建てる前に何を使っているのか自分で調べるのが一番です。知識があるない関わらず、どの営業マンに聞いてもあまりふれたくはない話題に違いないでしょう。わたしがその件で参考にした中の一つで、シックハウスに関する法律は「業者に甘く・国民に厳しい」と謳っている(怒っているような)ホームページがありました。そこでは、上文のことはもちろん、自然のなかにもシックハウスの要因物質はあるとも言っていました。

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サーモウールのホルムアルデヒド吸着効果

空気清浄効果

 もう、こうなると心配症のかたはたまらないですね。ただ、皆が皆シックハウス症になるわけでもありませんから・・・
 ただ、資金の具合でどうしても悪い物質を使った合板や、接着剤を使用する場合はJAS規格(F☆☆☆☆)の表示のあるものを使いたいですね。(☆の数が多いほど人に優しい)あとは、完成から入居までの時期をできるだけおいて、入居後は数時間おきにまめに換気することをおすすめします。
ここで活躍するのがサーモウールです。 なぜなら・・・羊毛に空気清浄機能があるのは古くから良く知られています。実験では、75ppmという高濃度の「ホルムアルデヒド」をわずか1時間でなんとほぼ100%吸着する結果がでています。
 その後、一度吸着したら再放出しないことも確かめられています。もともと、羊の毛というのは有害化学物質や汚染物質を吸着し、浄化する性質があり繊維の中で浄化する事で再び放出することがないのです。人間や動物の皮膚は、ウイルスや細菌などが浸入してくると、それを無害にする免疫機能をもっています。自然の常識ですよね! ここまでくると本当に“生きてる断熱材”といっても過言ではない・・・とおもいませんか?人間の造るものには限界があり、ここまでの機能は造れないのではないかと思います。

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断熱材サーモウール

万が一の火事にも

 天然ウールは、旅客機の床材や、消防服にも使われています。なぜなら、難燃性が高いから・・・
サーモウールは髪の毛と同じ動物性繊維であり、たんぱく質ですから炎をかざしてもジリジリと焦げ、コブ状に固まるだけで自己消火するので、紙のようにボーっと燃え広がりません。その際も人に害を与えるレベルの有毒ガスの発生はありませんのでもしものときも安心です。
 ここまでお読みになっていただいた方、断熱材に興味をもっていただけたかと思います。

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これから家をお考えの方、断熱材は重要です。

 見た目にこだわる前に、見えないところにこだわって下さい。見えるところのものは、変更も簡単、見えないところの変更は莫大なお金がかかります。鹿島産業以外で新築をお考えの方も、よく説明を聞いて自分でとことん調べてください。何十年も毎日家と生活していく中で、何が必要なのか? どこにこだわれば快適な生活をおくることができるのか?よーく考えて下さいね。
間違っても自分や家族に害のある家には住まぬように・・・
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